野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

一般人にも農地を貸して欲しい。

 

作りたい作物があり、農地を一反ほど借りたいと思い、役所をめぐったが、ダメでした。農家ではなくては農地を借りることはできない、という農地法の原則がすごく強いのです。

 

以前、日本の農業に関して書いたことがあるのですが、農業従事者は人口の1.8%です。その平均年齢は約70歳。これからますますパーセンテージは減っていくと思います。

 

農地法のしばりには、大きな意味があります。農業を守るため、農地を守る。だから農業をしっかりやってくれる人(=すでに農家の人、もしくは、最低150日以上農業に従事できるなど細々として規制をクリアできる新規参入者)にしか売れないし、貸せないというものです。

 

ろくに農業も知らない奴らが片手間で農業をやるなんてダメだ、という考えもあるようです。しかし、プロの農家が持て余した耕作放棄地がたくさんあるという現実もあります。

 

別に農地を買って、上手く行かなければ、転用しようというわけではなく、ただ放棄地になっている場所を借りたい、ということもできません。

 

放棄地に限っては、ある程度の広さで、農家以外にも、貸し出したらどうでしょう。売らなければいいのです。借りた人間が、また放棄したなら、別に人に権利を移せばいいのではないでしょうか。

 

だれでも最初は初心者なのですから、トライアンドエラーで農業をやってみればいいのです。スーパーバイザーを置いてもいいと思います。日本の農業が危機だ、みたいな話はよく聞きますが、本気でどうにかしたいなら、様々な方法を試すといいと思います。そうして、農地を借りた一般人から、農業を支える人材が現れるかもしれないじゃないですか。

 

また、農業を聖域化し過ぎな気もします。中にはあまり手をかけずに、育つ作物もあります。マルシェ的な販売方法や、工場に出荷するなど、市場を通さずに換金する方法もあります。専業農家としては、儲けが少なくても、副業農家としては、充分収支が成り立つ作物もあると思われます。