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野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

チッソの固着という大発明。

今年は出来そうにないけど、去年おととしと二年間、家庭菜園をやってみた。

楽しかった。

その時、植物の三大栄養素というものを覚えた。

リン・カリウムチッソ

 

リンは花や実を育て、

カリウムは根や茎を育て、

チッソは葉を育てる。

 

この三つのバランスは欠かせないものらしい。

 

またリンやカリウムは鉱物資源から取り出すことはできるけど、チッソは本来入手が難しかった。

空気の中に気体としての窒素はいくらでもある。八割くらいらしい。

 

しかし気体のままでは、畑に撒けない。

液体や固体にしないといけない。

これが難しい。

 

まずは人間や動物が呼気として吸った空気の中の窒素を体の中で、排泄物として外に出す。これが肥えとなる。だから昔はどこでも家畜を飼い、人糞も畜糞も大事にした。

 

それ以外にはマメ科の植物の根にできる根粒という粒々から畑の中に排出される。だから輪作の中に豆類を混ぜる。

 

しかしこれだけでは足りない。

 

糞肥料だけでは、人口に対し必要な作物を育てる窒素の絶対量がたりない。豆類もいいのだけど、連作に弱いのでやっぱり足りない。

 

ということで人類は長いこと、慢性的な窒素不足だったらしい。だから必ず地球上で誰かが飢えていた。空気中にはいくらでもあるのに。

 

だから約百年くらい前にイギリスの科学者が見つけた方法で、人工的に空気中の窒素を固着できるようになったことは、大発明だった。化学肥料の誕生だ。これで飢えを無くせる。人の命を救うものすごい技術だ。

 

しかしながら、窒素というのは火薬の原料でもあった。なんとこれにより、大量の火薬が生産できるようになり、戦争を大規模化させた。世界大戦の始まりだ。飢えから解放されても、沢山の人が戦争でなくなった。悪魔の発明でもあった。

 

火薬も作れる、食料も増産できるとあれば、各国が国策事業として窒素製造に乗り出した。日本もそうだったのだろう。

 

しかし窒素の固着というのは、空気との触媒に金属を使う。例えば水銀。その使用した後の排水銀が垂れ流されたのが、水俣である。

 

この水俣病を起こした日本チッソ日本興業銀行から、被害対応のため送り込まれた社長を江頭豊という。

 

様々な評が伝わっている。主に悪評である。真偽は分からないものも多いと思われるが、検索すれば残っている評判は良く分かる。またこの人の孫娘は小和田雅子さんという。

 

この先は、藤原新也の「黄泉の犬」に、あるひとつの説がまとめられているらしい。まだ未読。