野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

「己がゆがんでいては相手を正しく愛せない」のでは

知人の高齢女性は、家族に尽くすのが好き。

過剰なほど尽くす。

 

酒の飲めない大食漢の旦那のために、毎日好物を山のようにつくり、病気にしてしまう。

 

息子とその子供を過剰に甘やかし、嫁から煙たがられ疎遠になる。

 

娘とは一卵性親子になり、共依存

 

飼い犬には欲しがる人間の食べ物を多量に与え続け、数年で病死させてしまう。

 

尽くしているのか破壊しているのかよくわからない。

 

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外に出ると、家庭の壊れた部分を美化して、針の飛ぶレコードのように家族自慢を延々と続けるので周りに敬遠されてしまう。

 

要は自己愛が強すぎる。それを家族に押し付けてしまう。与えるという行為に自分が依存してしまっている。家族愛のようでいて、自己愛なのだ。主体が歪んでいる分、与える行為も歪んでしまう。自分の歪みを相手に押し付け、相手もゆがめてしまう。自分の都合の良い形に。共依存の出来上がりとなる。

 

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良く世間では「自分を愛せない人間は、他人を愛せない」という。これは正しくは「満たされていない人は、正しく他人と関われない」ということだと思う。歪んでいては、「正しく愛せない」のだ。歪んだ愛を与えてしまうということだ。

 

歪んでいることに自覚症状があれば、まだ対処ができるが、自覚症状がない、もしくは認めない人は小さな公害となってしまう。