野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

ラジオに海パンカメラマンでおなじみの野澤亘伸さんが登場していた。

(↑クリックすると該当番組が聴けます。放送日より一週間以内)

 

 

ブーメラン海パンひとつで、グラビア写真を撮りまくる姿をテレビで見ていたので、

オラオラ系の業界人だとばかり思っていた。

 

しかしなんともまじめな人なのだ。

 

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野澤さんは高校時代、高校全国大会の団体部門で優秀な成績を収めるほどの将棋指しであったという。大学は上智の法学部と日本写真専門学校の夜間の報道芸術科を出ていて、元々は報道カメラマンとして活動していた。

 

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(この話ラジコで1:10くらいから)

その頃のある休日、移動中の地下鉄の中で息苦しさを感じる。車内の人たちも、異常にせき込んでいる。意識がもうろうとしたころ、駅員さんが三人走りこんできて「これだこれだ」と叫んで、新聞紙に包まれた弁当箱のようなものをホウキと塵取りで処理した。

 

その後、フラフラとJRに乗り換え横浜方面に向かった。

目的地は介護施設だった。休みには、そこの人たちとふれあっていたから。

施設に付くと施設長が顔色を見て驚き、たまたま来ていた医師に見せたところ、

毒物だと判断され、それを体外に出すため点滴を打たれた。

 

やがて都内で薬物テロが起こったという報道を耳にする。

後でサリンと分かる。

 

しかしジャーナリストとして、サリンの現物を見ておいて、

それを見逃したことを悔しく感じて、点滴途中で現場に戻り、

夜中まで取材するものの、病院に運ばれる。

 

当時の病院のロビーにサリン被害者は雑魚寝している。

ベッドも対処もできないので、ただそこにいる状態だった。

 

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ある時、編集長から「お前、人間撮るの好きだな。女性を撮ってみろ」と

グラビア撮影を勧められたのを切っ掛けにグラビア仕事を続けてみた。

 

女の子とコミュニケーションを上手くとらないと、いい表情の写真ができない。

そのためには、どうしたらよいかと悩み、同じ格好で撮ったら、

多少は心を開いてくれるのではないかという、開き直りからの海パンだった。

 

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(以降将棋偏追加予定)