野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

ビリープレストンについて。

ビートルズのアルバム「レットイットビー」に参加したのち、ストーンズやクラプトンの活動などに呼ばれ、有名セッションマンになった。また70年代には自身もヒットを飛ばした売れっ子ピアニスト/シンガーソングライターだった。

 

しかし80年代以降は低迷し、90年代には表舞台に一時復帰したものの、2005年に悲しいニュースが入ってきた。まだ59歳で亡くなった。

 

ムクムクとした笑顔の可愛いおじさんで、ギスギスした終末期のビートルズのセッションではムードメイカーとしても人望があったらしいのだが、つらい前半生だったらしい。

 

3歳からピアノを触りはじめ、ゴスペルのツアーにオルガンで参加し、早くから音楽活動をしていたようだが、子供時代には音楽関係者や教会関係者からの虐待があり、後年コカインや飲酒に依存したのはそのせいだったという。

 

60年代にリトルリチャードのバンドでイギリスにわたったときに、ジョージ・ハリスンと知己を得てビートルズのセッションに参加し華々しい時代を送ったが、低迷した80年代には、火災保険詐欺の狂言を起こす他、暴力事件や自らが他者を虐待したという話も残っているようだ。

 

長年多用したアルコールとドラッグで身体は蝕まわれ、2005年に発作を起こし、半年間の昏睡の後亡くなった。

 

ビリープレストンの話はビートルズファンにはセッションの手腕に関してと、明るい人柄が有名で、オリジナルの活動も明るくファンキーで素晴らしいのだけど、その陰で重く暗い時代も長かった。ご冥福を。

 

 

自身のヒット曲youre so beautifull.