もともと好きな店じゃないんだけど、数あるネットショップでもだめで、他の量販店でもだめで、どうしてもそこでないと購入できない理由があって、ある大型家電店に行ってきた。
少し訳ありなので二回事前に足を運び、別々に店員さんに事情を話して説明を受けたのち、三度目の来店で取付の必要な家電の取付見積もり願いを三人目の店員さんに頼んだ。
最初の二回はまあまあよく話聞いてくれる店員さんだったが、三人目はどうにもならない。無表情にかったるそうに、こちらの話をいちいち顔をしかめながら、わざと分からないようなふりをし、首をかしげながら聴いている。
特殊な事情を持ち込んでいるのはこちらなので致し方ない。ここ以外に選択肢もない。身を小さくしてお願い事をするように申し込んだ。だが、あまりの態度の悪さに最後の方のやり取りで思わず少し語気が強まってしまった。
すると今度は一転して、サクサクと事情を理解し始めてスパスパと事を運んでいく。出来るなら最初からお願いしますよと思うのだが、こちらも後味が良くない。
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こういうことはしたくないのだが、あまりにも程度が悪く、それなりの態度で接しないとまともに対応してくれないのでは、しょうがない。今後はBtoCの企業には人が集まらないというブログを読んだけど、こういう店なら客の方も行きたくないだろう。
小売りの接客業の人気が落ちれば、そこに集まる店員は他の職業より質が低くなるだろう。客も店員も質の低い、殺伐とした小売り店が増えるのか。
いや元々過剰だった神様接客が本来のレベルに戻るということか。でも客側から見ると接客側もヒドイよ、という例もあると思う。
近年この店は、アンケートリサーチで他の量販店よりもアフターサービスが悪いとか、ネットショップのショールーム化してるとか言われてるけど、実店舗で接客が悪いのではそういう結果にならざるを得ない。店を構えるのであればソフトの部分に力を入れていかないと客離れして当然だと思うのだが。
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ブラックで有名な店で、あの店員さんも気持ちをすり減らしているのかもしれない。こちらが特殊な事情を持っていったのだから、こちらに問題があると言えなくもない。しかしながら、鞭を入れなければ動かぬ馬を与えられたら、客はどうしたらよいのだろうか。