野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

夜の過ごし方に行き詰まって、井伏鱒二の詩を読んだ

夜寝る前にテレビを見てもつまらない

ネットを見てもパッとしない

自慢か、他責の行進だ

 

だが本を読もうにも集中力が無い

長い小説など読み切れない

 

ということで詩でも読もうかと名詩撰の類いを買って読んでみた

大概は明治から戦後すぐまでの熱いタマシイの咆哮風のものである

現代にはちょっと温度が高すぎる

 

その中で風変わりなのが井伏鱒二だった

呑気なオジさんののんびりしたユーモラスな文体だった

 

そこで井伏鱒二詩集を手に入れて読んだ

そこはかとないユーモア

青春の激情とも恋愛の焦燥とも無縁

かといって深い意味もありそうななさそうな

詩というよりもメモ書きみたいな散文である

それでいてどこかシンとさせる

 

こういう人に私もなりたい