野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

DIYアウトサイダー・フォークシンガー ~ ダン・リーダー

イギリスのギタリスト、リチャード・トンプソンがカッコいいなあと思って情報をあさっていると、彼の気に入ってるアルバムベスト10というリストに当たる。

 

そのなかで気になった黄色いジャケット。ダン・リーダーという人のファーストアルバムだ。トンプソンは衝撃を受けたというが、聴いてみると一曲目から不思議な味わい。

 

 

穏やかで素朴なフォークソングなんだけど、ボーカルがいくつも重なっているのが実験的で面白い。その響きも気持ちいい。多分一人でコーラスを多重録音しているのではないだろうか。近年の音楽にはストレートなコーラスはあまりないので、嬉しい。

 

しばらく聴いているとどの曲もシンプルだけど工夫されていて飽きない。フォークソングにドゥワップ風のコーラスやリズムが紛れているのが全体の特徴。弾き語りドゥワップという感じか。曲もみな素敵だ。

 

調べてみると、すべて一人の演奏。楽器や機材やの多くも自作の物らしい。ジャケットも自作。若いときアメリカからドイツに渡り、デザイン業界で成功。2010年に自作曲を宅録し、今年亡くなったジョン・プラインにデモテープを送り、デビューとなった。

フォークカントリーの名匠ジョン・プラインが新型コロナのため逝去

 

ダンリーダーの愛すべき自作楽器たち。バケツのドラムセットや、素朴な仕上がりがかわいいギターなども

anambitiousprojectcollapsing.com

 

 

 

 

ご本人

 

動画で自作楽器を説明中

youtu.be

 

紹介記事

www.danreeder.com

インタビュー

music.allaccess.com

 

 

PC、スマホ、タブレットの音質を変えられるマルチエフェクター……誰もがリミックスできる音楽の将来

181FMの音が良い(好き)というブログを前回書いて、日頃お世話になっているスポティファイ先生にも好みの音になっていただきたく、APOイコライザーというPC用フリーソフトを入れて、少しベースを強調した音にしてみたのですが、181風にはなかなかならない。これはこちらの腕不足もあるかもしれないけど。

 

forest.watch.impress.co.jp

 (細かく設定出来て使いやすい。素晴らしいです)

 

 

40HZから400HZあたりまでを緩めに多少山型に持ち上げると確かにベースの音域は上がるが、ボワッとしてしまう。締まりがなく、パンチがない。イコライザーを切るとスポティファイの上品できれいなバランスの音に戻る。戻るがベースが物足りない。もしかしたら、コンプレッサーやリミッター、リバーブといったDTMでおなじみのエフェクト処理とかが入ると違ってくるのだろうか。

 

そういうPCからインターフェースやスピーカーへの出口で、音全体を処理できるマルチエフェクターみたいなものがないだろうかと探してみたが、そう言うものはない。それってPCをレゲエのダブテクニックでいじるみたいで、面白そう。探し方が下手なだけで、もうあるのだろうか。

 

*

 

更に発展させて考えると、曲自体をパラデータ状態で販売したら面白いんじゃないか。パラデータというのは、ドラムやギターといった個別に録音されたもの。これがあれば、だれでもリミックスできる。しかし権利関係がうるさいのかな。

 

 

*

 

今日聴いていたのは2007年のロバート・プラントアリソン・クラウスのデュエット作。「レイジングサンド」。

 

アメリカーナというのだろうか。カントリーやブルースなどの古い曲を現代的なアコースティックサウンドやアレンジでよみがえらせた。コレを聴くともうツェッペリンはやらなかったでしょうねぇ、という感じの傑作。どことなくケルトやアラブという民族音楽風にも聞こえる。

 

 

70’S音楽ベースラインの悦楽

アメリカなのかどこの国なのか分からないが、FM181というラジオ局(? ネット専業サービス?)のサイトにあるSuper 70'sというチャンネルから流れる音楽をよく聴いてる。70年代のヒット曲ばかりだ。

 

いまでも名前の通っている当時のロックジャイアンツ、例えばストーンズツェッペリンなんて言うグループの曲はあんまりかからなくて、スマッシュヒットレベルの曲が多い。

 

スピナーズのラバーマンとか、スリードッグナイトのよく知らないけどカッコいい曲とか、ジェームステイラーの曲なんだけど、日本ではあまりなじみがない曲とか。マイケルジャクソンの曲でも、メガヒット以前の物とか。

 

映画のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとかで流れそうな曲。B級と言うほどではないけど、名盤と後世に語り継がれるほどでもない、その当時の身近なラジオヒット。これが親しみやすくて、楽しい曲ばかりで良い。

 

こういう古いシングルヒットのラインって、日本ではあんまり紹介されない。このころの音楽に注目した情報は大体アルバム単位の名作ばかりなので。結構盲点だ。

 

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そして何故だか分からないけど、音圧はそんなに高くないのに、ベースラインはよく聴こえる。このラジオを聴いていると、70年代の音楽のベースって素晴らしい物ばかり。

もしかしたら、小さなスピーカーでもベースラインがよく通るようにイコライジングしているのかもしれない。最低域は減らして中低域を強くするとか。懐かしい生演奏の時代の古き良き音楽を聴きたい人へおすすめです。

 

http://player.181fm.com/?station=181-70s

 

 

何か嫌いだろうか考えると、欺瞞が嫌いなんだと思う。

むしろ悪い自覚や主張のある方がまだましだと思う。

 

単に偽善というとちょっと違う。

自分自身もあざむいてる部分があるとさらに気持ち悪い。

 

この辺の感覚をどう言ったらいいのだろう。

こういう心理感覚を何というのか。

 

*

 

学生時代のちょっとした知り合いが、最近仕事がらみで小さな賞を受賞した。

喜ばしいことだけど、かつてあまり人品の良い人間ではなかったのに、

今は社会正義について語っていたりして、ギャップにちょっと引いた。

 

若いころは大分差別的なことを露悪的に粋がったようにしゃべっていた。

あのころの姿も好きじゃなかったけど、まったくそんなことなかったように

キレイごとを話している姿が醜かった。

まだ昔の方がましだと思った。

 

*

 

私は差別が嫌いなんです、という人がいて

そう言った直後、その人が露骨に他人を区別しているのをみたりすると、

なんだかなあと思う。

 

 

車の中で本を

やや大きめのスーパーに買い出しに行き、駐車場の端の木陰の辺りに車を停めた。

 

左を見ると、軽のバンが有って、中には初老の作業着姿の男性がいる。手に雑誌を持って読んでいる。それは週刊誌というより文芸誌の大きさである。

 

クーラーまでは必要ないような日だったが、風が心地よかった。だから窓を開けていたんだろう。

 

コロナ自粛で喫茶店や図書館に長居もしづらいし、気候の良い日には、案外車で本を読むのもいいかもしれない。

 

熟女好きって言うネタもそろそろどうなの

熟女好き公言者の芸人さんで本当に熟女と結婚した人、付き合った人ってどれくらいいるの?

ネタでしょ。笑いのネタ。そういうキャラ付け。

 

ネタならネタで、笑ってればいいことだけど、もう無理がないかな。こういうのは野暮だとは思うけど。

 

オードリー春日さんも歴代若い子と遊んでて、熟女が好きっていうのも、ネタとしてももう破綻してる。

 

でもネタにされる、キャラ付けの出汁にされてるのは人である。対象にされる中高年の女性はどう思ってるの? 

 

熟女っていう言葉も持ち上げておいて嘲笑ってるようで、あまり良い言葉ではない。

 

レトルトカレーにはなぜポークカレーがないの

レトルトカレーで美味しい物がないかスーパーで探っていると、ビーフカレーと銘打たれたものは多いのに、ポークはない。

 

ビーフは高級だからわざわざ名前を出すのかもしれない。チキンはちょっと特殊だからそうするかもしれない。すると普通のカレーはポークですよ、という分け方なのかしら。しかし細分化が進み「普通のレトルトカレー」というものの方が棚の中で、かなりの少数派になっている様子。

 

歳をとってきているのでビーフの出汁の濃厚さが重くなってきた。さらに関東住みなので、カレーは豚肉がベースである。特に千葉は豚文化が強かったらしいし。とうことで美味しいポークのカレーを探しに行ったのだ。しかし、意外にもビーフが棚を占領するようにたくさんあって、ポークの冠の物はない。

 

だから普通にボンカレーを買ってきた。しかしよく読んだらボンカレーは牛肉だった。さらに良く調べると、徳島の大塚食品の製品であり、これは大塚製薬のグループ企業。つまりオロナミンCポカリスエットのいとこなのだ。

 

boncurry.jp

 

レトルトカレーにポークが少ないのは気のせいだろうか。関東関西でもやはり違うのか。

 

若年層から年齢別に段階的に経済活動再開はどうか

おそらくコロナ感染拡大の緊急事態期間が延長されるのだろうけど、ある程度落ち着き始めたら、二十代、三十代は経済活動開始などの段階的措置は取れないだろうか。地域限定で。もちろん医療崩壊の危機を抜けてからの話。

 

抵抗力の強い若者が働き、経済を回し、その間集団免疫を高めていくというのも良さそうに思える。素人考えで済まないけど。

人と人の間を裂くウィルス

今回のウィルスは、人間関係にひびを入れてしまう。

 

仲の良い人ほど感染させやすいので、距離を保たなくてはいけない。

 

その上、人によって意識の持ち方が違う。

 

情報に良く接していれば、より気を遣うし、

普段からあまり積極的に情報に触れない人は、無頓着だ。

そこで齟齬が生まれてしまう。

 

身近でもだんだん素っ気ない付き合いになってしまいがちだ。

 

本当に厭らしいウィルス。

数年後、中国を舞台に「東京裁判」みたいなことになるのではないだろうか。

コロナ禍は己との戦いでもある。二十年、三十年後の日本人に恥ずかしくないようでありたい。

コロナ禍は、さながら世界大戦だと総理は言ったらしい。

たしかにそのレベルの危機である。

しかしながら、地球の中の国同士の戦争ではない。

人類対ウィルスである。

 

だからどちらかというと、宇宙戦争みたいなものだ。

透明なエイリアンが忍び足で増殖しているかのようだ。

 その見えざる敵は見えないだけに戦いにくい。

 

外に出ない、孤独に耐える、清潔を保つ、手を洗う、顔を触らない、マスクを絶やさない、健康を維持、情報を逃さない、ちょっとぐらい・自分ぐらいという誘惑に負けない…などなど具体的には自制するしかない。

 

つまりコロナウィルスという外的と戦っているようで、自制心を保つという内なる己との戦いでもあるのだ。不思議な敵である。敵のいる窓を覗いているつもりが、映っているのは自分である。まるで人間性を試されてるようだ。

 

今、医療に負担をかけたくない。

そして将来の日本人に恥ずかしくないようでありたい。

今日の我々の行動が二十年後、三十年後の日本人の生活に影響を与えるかもしれない。

それはただ家にいればいいだけの事だったりする。

 

*

 

そう思う一方で、働かなければならない人もいる。

頭が下がる。

休業補償が出れば、家にいられるのにという人もその中には多いだろう。

 

 *

 

しかし子供のいるご家庭は大変だ。

こんな観念的なこと言ってても何の役にも立たない。

ぐずる子をなだめるのは、苦労だろう。

何か支援はないだろうか。

 

あと100冊の本。残りの人生。(仮定)

生活の事よりも、仕事の事を考えると頭が痛い。

この先どう回していけばいいのだ。

 

*

 

それはそうと、図書館に借りた本を返さないといけない。

いけないけどまだ読み終わってない。

なので延長貸し出しをネットで手続きしようと思い立った。

だが、図書館自体がクローズなので、そのような処理も進まないようだ。

 

*

 

最近、とみに思うのは、もう本が読めない。

昔は集中して読めば、一晩一冊みたいなこともあった。

しかし今は無理。

 

おそらくちゃんと読むのは、ひと月に頑張って二冊。

大概は一冊だろう。

歳をとるとそれくらいの集中力しかない。

 

まあ、昔もたいした集中力でもなかったのだろう。

ネットもなかったから、活字しかなかった。

だから惰性で読んでもいたのだろう。

 

*

 

しかし仮にきちんと読めるのが一月一冊として、年に12冊。

すると、アラフィフなので、あと二十年くらい読むとしても240冊。

後半は老眼で大して読めないとすると、あと150-200冊くらいじゃないだろうか。

いや70まで生きてる気がしない世の中だ。

60までとして、100冊くらいかもしれない。

 

*

 

残りの人生で読める本は100冊くらいか。

 

*

 

すると厳選して読んだ方がいいのかね。

それとも、成り行きに任せて出会いを楽しむべきなのかね。

一冊ずつの積読本もいとおしくなる。

 

 

好きな大林映画

大林監督が亡くなった。

自分が好きだったのは、「異人たちとの夏」「青春デンデケデケデケ」の二つ。

 

異人たちとの夏」は鶴太郎の役者としての最初のピークであったと思う。

ラストシーンはどうかと思ったが、全体的にとても良かった。

都会の現代人の孤独と少し昔の懐かしい昭和の浅草の対比も見事だった。

 

「青春…」では、主演のバンドメンバーたちが新鮮だった。

なかでも寺の息子役の大森嘉之が腹の座った高校生を大胆に演じたのが一番印象的。

 

大森嘉之は子役のころ、夏目雅子主演の「二十四の瞳」でもクラスのガキ大将を演じていたのだが、これもまた素晴らしい当たり役であった。あの子がこうなったのだと思うと胸が熱くなる成長ぶりだった。アクが強すぎるのか、その後、あまり見なくなってしまったのが残念だ。

 

 

ヒロインは柴山智加。これもフレッシュでよかった。