過激なものや、過剰なものは、人目を惹きますので高く評価されることがあります。しかし弱さも抱えています。しかし大抵そういうものは、何かの反動です。劣等感やストレスの反動が過剰な言動を引き起こしているように見えます。
素晴らしい功績や才能もそうです。すごいけれども、何か危ういものを感じることがあります。
弱みがあるのです。その弱みを隠すのか、その弱みから逃げるのか、その反動で過剰行動してしまう。だから守りに弱い。もともと弱い部分がベースになっているので。
それに対し平凡とはつまり円満です。円満とは満たされていて穴がありません。満たされているので、過剰な自己アピールや攻撃的な行動をする必要がありません。弱みがないので守りに強い。平凡が最強なのです。
昔、親たちの多くは、特別なことをしたがる、特別な存在を目指したがる子供たちに対して「普通が一番」と説きました。それは以上のような理由があったからでしょう。平凡のほうが長期的に見て、強く価値があり深いのです。
ですから若い人たちが、自分には特別なものが何もないと嘆いているなら、平凡が最強なのです、ということを伝えたいです。