野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

60~70年代のR&Bはアトランティック・レコードの存在が大きく、その会社のビッグ2は、アーメット・アーティガンとジェリー・ウェクスラーという人たちなのですが、アリフ・マーディンやトム・ダウドという才人たちも控えていました。

 

マーディンはトルコ出身で、若くしてアメリカに渡り、クインシー・ジョーンズ主催の奨学金を得て、音楽大学で学び、アトランティックの現場監督的サウンドプロデューサーとして、様々なジャンルナンバーワンアーティストをプロデュースしたようです。

 

たとえば、キング・カーティスアレサ・フランクリンレイ・チャールズダニー・ハサウェイロッド・スチュワート、ウィリー・ネルソン、ラスカルズ、AWB、ベット・ミドラードクター・ジョンバリー・マニロウ、ビージーズ、果てはカルチャークラブに、スクリッティ・ポリッティ、晩年はノラ・ジョーンズラウル・ミドン

 

そのジャンルの広さに、レベルの高さに、活躍した年月の長さ…エベレスト級のプロデューサーなのですが、意外にも日本ではあまり名が浸透せず、まとまった資料も少なく、自分も正直ネット情報でここまで知ったくらいです。亡くなって数年経ちますが、記録映画も日本公開されず、寂しい限り。

 

youtu.be

コレは映画の予告編です。

 

それにしても、アリフとアーティガンはトルコ人、ウェクスラーはユダヤ系と、ニューヨークで、ブラックミュージックを盛り立てたのが、こういう出自の人たちだったというのは、不思議な感じがします。