野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

昔の上役は、強い男、というイメージで通っていた。

 

女に甘く、部下には強く、目上にはゴマをすった。

 

癇癪もちで、感情に振り回されていた。

なだめようと、周りの女性たちはご機嫌を伺ってあげていた。

大きな赤ちゃんみたいな男だった。

それで、ぶよぶよにふくれた自己愛を満足させているようだった。

 

立場が下の人間には、必要以上に強く出た。

己の強さを誇示し、自分で確認をしてもいたのだろう。

根っからのハラスメント体質なのだろう。

 

会合へは必ず遅れてきた。

周りを待たせて当然、という立場を確認していたのかもしれない。

(そう思うと、本当はナイーブだったのかも)

 

職場では、よく奇声を上げて下の立場の人間を、怒鳴り散らしていた。

気勢、ではなく、文字通りの奇声だった。

やられた側は忘れない。

 

しかし、こういうタイプは、下の人間に強いだけで、

自分の感情には「弱い」のだ。

 

自分の感情に負けるから、癇癪をぶちまけ、立場が下の人間にネチネチあたる。

なぜかモテて、共通の知人の女性と不倫をしていたが、女性は、その仮想の強さみたいなものにメロメロになっていたみたいだった。

 

でも良く考えたら、こういう人間と、交際したり、結婚したりするのは怖い。

一番長くいる相手だから、一番摩擦を起こしやすい。

つまり(結婚ならば)生涯のケンカ相手を選ぶようなものだ。

いつかその感情の矛先が、こちらに向かってくるかもしれない。

フェアなケンカができない人間とは、信頼関係が結べなくなる。

 

本当に強い人は、自分の感情にも負けないだろうに。

 

もう交流はないが、二つ目の家族(上の不倫の後、離婚し、別の15ほど下の女性と結婚した)は、夫の自己愛と癇癪の渦に巻き込まれ、モラハラ地獄を見ていないか、気になる。