野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

トランプとサンダースが開ける扉

政治、ましてやアメリカの話なんて全く分からないけど、トランプとサンダースの二人は対照的で面白く、かつ二人とも同時に別の大きな扉を開けている感じがする。

 

トランプの言うことをイチイチ真に受けて振り回されていては、身が持たないと思うけど、トランプの言うことを真に受けて支持している層が、本当にマジョリティになったら怖いと思う。

 

トランプ個人がどんな考え方を持っていても、ああいうトンパチな人が一人表舞台から消えればそれで終了。だけど、炎上商法的差別的保守主義が世の常になってしまうのが怖い。今まで社会道徳的に、納めていた直情的な考え方を表立って表してもよいのだ、という大きな動きになりかねない気がする。

 

それに対し、サンダースが開いている扉は社会主義というドアである。サンダースは上院初の社会主義者の国会議員らしい。とにかくアメリカは共産主義に近いものを嫌うという印象があるけど、そういう意味で、彼もまたアメリカにおいては、かなりの毛色違いだろうと思う。この人が、若い世代から支持を多く集め始めたというのも、また新しい時代を予感させる。トランプ旋風の陰で、もう一つムーブメントが動き出しているのだろうか。

 

 とここまで書いていたら、サンダースが大票田で負けたらしい。それにしても、新しい世代を牽引したのが、60年代に若者であった74歳だというのも面白い。