池田の事件から15年経ったという。秋葉原の事件からは8年。同じ日だというのは、今日初めて知った。
池田の事件を知ったのはラジオの速報だった。番組のアシスタントの女性が泣きながら、数人の児童が亡くなったと伝えた。その後の事件の全容は、報道された通りである。
その年、テリー伊藤が養老孟司との対談で、今後はこういう事件が増えると思う、と書いていた。そうかもしれないと思った。
それから七年経って秋原場の事件が起こり、さらに八年経った今年、女性シンガーが自称ファンに刺された。
作家の平山夢明は先日のその事件を、これはテロだと言った。自分が捕まろうが、殺人を遂行しようとする行為は確かにそう言える。
このテロリストたちは皆、孤独そうに見える。だが、誰かがそばにいても、耳を貸さなそうにも見える。ある意味、究極の我が儘の形なのではないか。
15年で防げるようになった部分も、あるだろう。しかし開けようと思えば、穴は未だどこにでも開けられそうにも見える。
15年前に速報を泣きながら伝えた女性アシスタントは、もう一線から退いて、人前には出ていない。