昔は小玉スイカって今一つだな、と思っていたけど最近のは結構おいしい。
手ごろな大きさなので、思い付きで買って帰ってもいい。
少し離れた駅前を通りかかったら、小さな八百屋さんが営業している。
極小くらいのスイカが売っていて、70歳くらいのオジサンに差し出すと、早口でいろいろしゃべり始めて、この人、面白い。
畑でのネギの栽培についての話をひとしきりすると、壁に貼ってある自作の和歌のようなものについて質問してみる。
結構な達筆で、ほめると、うれしそう。どもりながらハイテンションでありがとう! の連発。
こちらもうれしくなって、壁にもう一つ貼ってある、長嶋さんの写真について聞くと、根っからの長嶋信者。
長嶋のいいときと、自分の人生を重ね合わせているという話に、ちょっとジンとくる。
個性的なお店はいいなー。こういうのが個人商店のいいところ。このオジサンが会社にいても、失礼ながらあまりうまくいかなそう。でも、楽しそうに八百屋さんを営業している。いままで通りがかりで見かけていたけど、けっこうお客さんも入っていて、おしゃべりしたりしてる。お店を失礼すると、入れ替わりに常連らしいおばさんが入ってきて、ふたりでけたたましくおしゃべりを開始していた。