野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

自分がほめられたいので、崇拝対象を作ってやたらほめる現象

知人には20年以上前から崇拝しているミュージシャンがいる。

その人をやたらほめる。

20年経っても変わらずほめる。

うっとりしながらほめる。

 

素晴らしいのはわかる。

しかし聴いているこちらは、彼がほめるほどに醒める。

実感としてそこに醒める何かがある。

ほめ過ぎだ。

たまにそれ以外のミュージシャンを過剰に腐したりする。

 

その知人は周囲ではナルシストで有名だ。

その崇拝者をほめすぎる違和感と、ナルシズムはどうも共通している気がする。

 

崇拝者をほめることで、崇拝している自分がほめられてるような錯覚が起こるのではないか。

 

これは、どういう心理現象だろう。

きっとすでに名前がついているような現象のような気がする。

投影だろうか。

○○型投影とかいうのだろうか。

崇拝型投影とか。

 

ネット上のイデオロギーにもあるようだ。

片方にはそういう現象はないけど、片方にはやたらと個人崇拝が見られる。

 

ある種の依存症なんだろうと思う。

物足りない自分や現実を向上させる努力よりも、現実逃避として

ヒーローを崇め、誉め立てることの方が、心理的に充足感が強いのだろう。

しかしそれはあまりに即席な話だ。

いやだからこそ、それに中毒になっているのだろう。

 

知人はこつこつ型の努力はせず、私生活も仕事もあまり浮かばない。

他人のアドバイスも鼻で笑って受け付けない。

今日も崇拝者の音楽をうっとり聴いているのかもしれない。