野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

内部留保について、麻生さんが(表向き)言いたいのは「もっと経費を使えよ」

負け組おじさんが無い頭で考えました。

 

仮に売り上げが減っても経費を切り詰めれば、利益は増えます。

売り上げが増えた上に、さらに経費を切り詰めれば、もっともっと利益は増えます。

利益が多くなると、その分純利益≒「内部留保」が結果として増えます。

逆に経費をバンバン使えば、それは減ります。

 

しかし人件費なども含めた経費全体を切り詰め緊縮させれば、経済循環に貢献しない。

せっかく法人税を減らして、カネを余計に使いやすくしてやったのに、経費を切り詰めてんじゃないよ、ということではないでしょうか。

 

経費を引いた後の利益に対し、法人税は掛かります。

よって法人税率が下がれば、当然利益はため込みやすくなります。

だから当たり前の結果であります。

掛け声と結果が矛盾しています。

 

法人税が高ければ、税金払いたくないから、どうせならバンバン経費使おうぜ、

という方向も出てきます。

だから経費を使わせたければ、法人税をあげなければならない。

なのに下げた。

 

当然、麻生さんは分かった上でお芝居してらっしゃるのでしょう。

 

怒られた形の民間企業も財務省も、芝居の一座の一員なのでしょう。

だからしゅんとした顔でもしてみせるのでしょう。

カネのカラクリ夢芝居です。

 

なぜそんな一座芝居をするのか。

もともと麻生さんは財務省派として知られています。

経済成長を望んでいる方面の人ではありません。

しかし与党幹部がそんな顔もできないので、一応、怒って見せたのでしょう。

商人たちは実をとれればいいので、法人税を下げてもらったから特別文句もありません。

 

内部留保というのは、資本に組み込まれた後の利益を言います。

そうすると実態は流動資産なのか、固定資産なのか分かりません(分けられません)。

 

そして会計用語でもないので、なんとなく色々曖昧な言葉です。

分かりにくいくせにキャッチーなので、広く使われるようになった気がします。

内部で、何か(カネか?)を抱え込んでいるようなイメージです。

 

ですからよく「内部留保は現金ではないぞ」という解説でぶった切り終了になりますが、さかのぼって考えれば、上のような話になります。

 

ということで、もうあんまり内部留保という言葉で色々説明をするのは良くない気がします。実態を理解するのには誤解を招きやすい気がします。

 

内部留保が出てくる話の本質は、おそらく(利益率の反対である)経費率を下げてんじゃねーよ、ということです。もっと経費を使いなさいよ、と。そこには、設備投資や労働分配も入ってるのだから、と。

 

…違うかな。そう理解してます。

 

ただ麻生さんのはフェイクだと思います。