spotifyを使い始めて一週間。
洋楽中心の音楽ファンにはすごいサービスができました。
メジャーなアーティストはもちろん、
え、こんな人まで…というところまでカバーするラインナップ。
南部ソウルファンにはうれしいswamp doggまで網羅していて悶絶しました。
しかし、これだけすごいサービスがたまにCM挟むだけで無料で利用できてしまうのは、なんだかこの先、音楽の世界や世の中はどうなっていくのだろうと、考えてしまった。
昔、レコードという形態で音楽を聴いていた時と、それからCDに移って、ダウンロードになって、聴き放題になって…。
だんだん形というものを失ってしまった。音楽は元々無形だけど、媒体には形があり、遡るほど大きかった。また古い形態ほど、デザイン性が高く、かっこよかった。今思えばLP盤には威厳すらあった。自然にアートが家の中に存在していたようなものだった。今あのようなものは生活の中にない。
特に若い人たちは形のあるものを信じるし、若いうちはそれでしょうがないし、それで良い。そして音楽文化の価値も、媒体の質量や形を失うと同時に、変質してきたようにも思える。それはどういう因果なのだろう。勝手な思い込みか。
それでも、あのLPのカッコよさと音楽の価値の重さはどこかで重なっていたような気もするのだ。それは音楽そのものを否定するような気もするけど、音楽文化としては、そういう側面はあったと思う。
果たしてこの先はどれだけ便利になっていくのかと思うと、ちょっと怖い。