人間には他人に興味がある人と、物事に興味のある人がいると思う。
上の増田氏は、どっちかというと他人に興味がないのだろうと思う。
自分もそうだ。
だけど、それが悪いことだとか劣っているということではなくて、
反対に物事に興味のあるタイプなのかもしれない。
他人に興味をもっと持って接しろという教えがあるけど、
そんなに他人に興味を持つのはむしろちょっと変ではないかと思っている。
他人から興味を持って根堀葉堀されたくないし、他人もされたくないだろう。
あまり他人と距離を縮めたくないし。
他人への興味好奇心というのも、失礼というか、不躾にも思える。
興味の持ち方も浅く、内容も噂話の類がほとんどだろう。
深く内面に関心を持つなんてことも実際には、ほとんど機会がないだろう。
むしろそういうのは、無駄話噂話雑談系が苦手な「物事系」の人の方が造詣が高いのではないか。
浅はかな噂話程度の無駄話や、他人への興味関心なら持たない方がいいように思う。
「物事系」の人は周りの目など気にせず、自分の好きなことを極めていた方がいい。
むしろその方が成熟した態度だと思うのだ。
養老孟司氏が自殺した人の日記を見たら人間関係についての記述ばかりだったという。
何か好きな物事を自分の尺度やペースで進めることもよいことだと思う。
数が増えれば、摩擦も増えるのだ。
他人への関心が高い人たちは確かに世間で多数派だろう。
しかし数が多いだけで正解とは限らない。
他人への関心が薄い人は常々「これでいいのかな」「まちがっているかな」
という内省をする機会が多いと思う。
これは却ってメリットだと思う。
内省なき人ほど恥ずかしいものはない。