野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

他人の家の子には厳しい

このページを読んでいたら、アニメ監督の押井守がこんなことを言っていた。

asahi.com(朝日新聞社):就職・転職ニュース

『僕たちは小中学校の時代から、「あなたが主役だ」「個性を伸ばそう」と言われて育てられてくるわけです。家庭でも学校でも、どこかでその考え方がベースにあって、自分は特別なのではないかと夢見がちに成長してくる。』

 

確かにそうだ。自分も夢見がちに育った。

 

『ところが社会に出た途端に、「個性だなんだという前に、当たり前のこともできないのか」と理不尽な現実に突き当たります。』

 

本当にそうだ。

 

ここで思ったことは、家庭や学校というのは身内の大人が作っていて、甘やかしてくれる。対して社会というのは他人の家の大人が作っていて、若者に異常なほど厳しい。

 

昔は中小企業が多く、会社も家族的だったのだろう。そういう小組織が社会の細胞の大部分だったから、世間自体ももっと親密だったのだろうか。他人の子も、親がいて、大切に育てられたのだから若い人を大事にしよう、という面もあったのかもしれない。

 

だが今は他人の家の子には厳しい時代になったのかもしれない。