野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

人が倒れていた

今日少し散歩をしていたら、うつ伏せで倒れているおばあさんが視界に入ってきた。周りには心配した通行人が、立ち止まり始めていた。

 

本人が歩いていたのか自転車に乗っていたのかはわからないが、男子学生の自転車とぶつかって倒れたらしい。

 

うつ伏せのままではあまりに気の毒だったから声をかけようと思ったが、ピンクの服を着た70くらいのおじさんが、もうすぐ救急車が来る、このままの体勢のほうがいいんだ、と不機嫌そうに言い出したのに気押されて何もしてあげられなかった。

 

幸い近所の人などがタオルを持っていたり介抱し始めていた上、人が集まりすぎるのも良くないようにも思え立ち去った。おばあさんも質問に答えたり、会話をしていたので大事ではなかったと思いたい。

 

その時周りの人を見回すと、緊張感と不安感でなんとなく殺気立ったように皆で顔を見合わせたりした。突然の出来事に親切心や不安な気持ちを持ち寄って輪になっていたのに、どうにもお互いに同調しきれず、信じきれない、居たたまれない空気。その不穏な雰囲気がまだ少し残っている。こういう時はどうするべきなのだろう。