小泉劇場以前の日本は政治不信が根強く、若者の多くは政治に興味を持っていなかったが、小泉氏登場で驚くほどの注目が集まり、テレビ番組も政治を多く取り扱った。
こうなる前のテレビタックルなどはゆるめの社会情報バラエティー番組だったが、がぜん政治を取り扱い始め高視聴率をとっていたと思う。その中では与野党の有名政治家が時代劇の扮装でコント仕立てのミニドラマを演じ、人気を博すほどだった。
この政治ブームは政権交代まで続き、H15年は6割ほどだった投票率が7割まで上がった。しかしやはり民主党の堕落で国民は一気に政治への期待を失った。
マスコミの報道が不自由になったのかなと感じたのは、小沢氏が検察に調べられたころから、なんとなく風向きが変だなと思うことがあった。それは自民党が政権を取り戻した後も続き、マスコミが政治全般や批判に対しトーンダウンをしたようだった。何があったかは分からない。
インターネットでの選挙活動はまだ制限も多く、テレビの代わりにまではなっていない。これらの結果、投票率は下がり続け五割を切った。