野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

サブリースがやってきた。

ある日、家の玄関を開けて外を見ると、20代くらいの女性が目の前を横切って歩いて行った。自分は玄関から出て母屋の脇の犬走で2-3分、片付けの用を済ませた。

 

そして玄関に戻ると、母親と先ほど歩いて行ったはずの女性が話している。おやおやなんだろう、困りごとかな、とそちらにいくと、母親は話はお断りといった様子で玄関から離れていき、女性からは〇〇コーポレーションの名刺を渡された。

 

女性は、今、お母さまが出ていらしたのでお話をさせていただいていましたが、私、土地活用とアパート経営の〇〇コーポレーションです、と言った。アパートなどは不要ですし名刺もお持ち帰りください、とお返しした。悪名高いサブリースだ。

 

うちの母親がそこにいたから、わざわざ踵を返して戻って話をしたというのは、高齢者なら話を聞いてくれやすいし、不動産の権利を持っている可能性も高いからだろう。つまり老人狙いで不動産の借金を負わせようという目論見なのだ。

 

NHKで取り上げられて数年経って、もう引っ掛かる人もいないと思っていた。しかしながら数軒先にも現在建設中で、騙す方もさながら、騙される方にもあきれる。そして女性の営業マンも、なにもこんな悪い業界に入って来なくても、人手不足の折、きれいな仕事は他にもある。愛想のよい人だったが、こんな世界にキャリアを積むもへったくれもないだろう。なんだか嫌な気持ちになった。