他人の自慢話や近況報告は、聞いていてもあんまりピンと来ないが、他人の思い出話というものはいいなあと思う。
高齢の人と顔を合わすことが多いのだけど、思い出話の宝庫だ。だけどあんまり立ち入ってもいけないし、なかなか引き出すのは意外と難しい。その上、自分の話など誰も興味ないと思っている人が多いのだ。
いつも自慢話バリバリのやり手のオジサンが、遠い目をして子供のころや、若いころの出来事を振り返るのも良い。
歳を経るたびに、人は未来よりも、今よりも思い出に生きていると思う。
「犬を連れたルネとジョルジェット」
ポール・サイモンの音楽の舞台のほとんどは思い出の中にあるようだ。
この歌の題名を直訳すると「戦争の後で、犬を連れたルネとジョルジェット」。
画家のマグリット夫妻が犬の散歩をしているスナップ写真から着想した。
アメリカが不思議なのはトランプが勝ったり、粗雑な力技の人が多いのかと思う反面、こういう人が支持され続けたり不思議な国だ。
ボブ・ディランに続いて、この人がノーベル賞とってもおかしくないと思う。