コロナ禍は己との戦いでもある。二十年、三十年後の日本人に恥ずかしくないようでありたい。
コロナ禍は、さながら世界大戦だと総理は言ったらしい。
たしかにそのレベルの危機である。
しかしながら、地球の中の国同士の戦争ではない。
人類対ウィルスである。
だからどちらかというと、宇宙戦争みたいなものだ。
透明なエイリアンが忍び足で増殖しているかのようだ。
その見えざる敵は見えないだけに戦いにくい。
外に出ない、孤独に耐える、清潔を保つ、手を洗う、顔を触らない、マスクを絶やさない、健康を維持、情報を逃さない、ちょっとぐらい・自分ぐらいという誘惑に負けない…などなど具体的には自制するしかない。
つまりコロナウィルスという外的と戦っているようで、自制心を保つという内なる己との戦いでもあるのだ。不思議な敵である。敵のいる窓を覗いているつもりが、映っているのは自分である。まるで人間性を試されてるようだ。
今、医療に負担をかけたくない。
そして将来の日本人に恥ずかしくないようでありたい。
今日の我々の行動が二十年後、三十年後の日本人の生活に影響を与えるかもしれない。
それはただ家にいればいいだけの事だったりする。
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そう思う一方で、働かなければならない人もいる。
頭が下がる。
休業補償が出れば、家にいられるのにという人もその中には多いだろう。
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しかし子供のいるご家庭は大変だ。
こんな観念的なこと言ってても何の役にも立たない。
ぐずる子をなだめるのは、苦労だろう。
何か支援はないだろうか。