今週の許可局も面白く、深かったので初めて要約で覚書にしてみた。もしかしたら聞き違いがあるかもしれません。
*************************
最近見方が変わったモノは何? というタツオの問いから始まる。
タツオ:ドラえもんの登場人物の中で芸人に向いているのは屈折した感性のスネ夫だと思っていたが、現在は出木杉君だと思う。なんでもそつなくできる。芸人像がアップデートされてきた。
鹿島:見方も状況も変わった。見方が変わったモノと言えば、一休さんと将軍の関係。殿様側からみると、殿様の懐の深さが印象深い。
マキタ:タイムボカンの悪役三人組が負けて帰っていっていったのが、現在は悪役も生き生きとのびのびしてる感じがする。
マキタ:ボクシングの観戦の見方が、ディフェンスベースで見るようになった。かつてはタイソンのような攻め型が好きだったが、防御のうまい方に惹かれる。撃たれず生き残る。ボクシングは攻撃ではなく、防御なんだと思うようになった。
タツオ:バスケットボールもそうで、日本人の渡辺雄太がNBAで活躍してるが、防御が上手い。NBAの華はオフェンスで最近は特にそうだが、意外に得点王のいるチームは勝てない。優勝チームの監督はディフェンスの専門家。渡辺が日本で取り上げにくいのはディフェンスの名手だから。得点シーンを切り取りにくい。カナダで大人気。ディフェンスのいいチームは相手の得点を抑えて勝つ。ロッドマンがすごかったのもディフェンス。それだけリバウンド獲れたのは位置取りがいいから。
タツオ:落語家のお年玉はあった人に直接渡すが、立場の離れている人との接触するためにそのシステムがあるのではないか。
鹿島:ベタ=古さと隣り合わせに感じるようになった。
タツオ:ベストテンとかを見ると安心するのは、古いものを古いものとして出してくれるから。
鹿島:クドカンの俺の家の話のプロレスシーンを見てると、その丹念さを感じる。するとドラマの本筋である介護についてのリサーチも深いはず。最初はプロレスシーンに惹かれたが、そこから本題に目が向くようになった。プロレスをこれだけ書ければ、本題も信用できるだろうと思った。些末なディティールから本質へ目が向いた。
マキタ:スポーツも細部が見えてこそ。
鹿島:攻略本を見てからゲームを進めるひとや、ミステリー小説を後ろから読む人を信じられない思いだったが、そのほうが細部や複線をより楽しめるという。
タツオ:二回目以降の落語と同じ。最初の物はすべてがディティールなのですべてを「全集中」で見ちゃう。筋じゃなくて細部を楽しむやり方。
マキタ:最近のテレビはディフェンス力が高い。かつてはオフェンス力がすごかったが、ロスも多かった。いまはロスを減らす方法がある。
タツオ:対してネットはオフェンシブ。迷惑youtuberなど。ルールもまだ甘い。徐々にディフェンシブになるだろう。
マキタ:自分も配信をやってみてテレビってすごいディフェンシブな論があると思った。
タツオ:見ている人に突っ込ませないような。うまいことラッピングしたり。