「土曜は寅さん」という枠がBSテレ東7chにあって毎週土曜日の18:30から「男はつらいよ」シリーズが流れている(関東以外の地方にはないのかもしれない)。少し前から、これをよく見てる。
昔からなんとなく寅さんは好きなのだけど、詳しくもないし、最初から最後まで見たこともあまりなかった。
大人になってみてみると、良いんですね。
寅さんが面白いし、若い頃クサいなあと思っていた人情喜劇的展開に「わかるよ~」とホロッときたり。
スタッフの間で「寅のアリア」と呼ばれる長台詞。ここが見せ場。ここで面白一人芝居やグッとくる言葉、身につまされる心情が朗々と詠われる。これに喝采したり。
とらやの家族(実は疑似家族的)とタコ社長たちの演技の上手さ、演出のタイミングや暮らしぶりや存在感に感心したり。
子供の頃はおばさんにしか見えなかった歴代マドンナの魅力がよかったり。
昭和の下町や生活の様子や、すっと挟み込まれる日常のシーンや旅先の旅情に胸が熱くなったり。ヴァガボンド(漂流者)でもある寅さんのロードムービーでもある。
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そして脚本/演出がとても繊細で、重層的なんですね。
そもそも意外と「情報量」が多い気がする。
立て板に水のセリフの応酬もそうなんだけど、さっきの何気ない会話が後でさりげなく展開に効いてくるとか。
気付かなくても大筋に問題はないような、見逃しそうな仕草や聞き逃しそうなひとことに気付くと、一段と人物の心情に気付くことができるとか。
前景の人物と背後の人たちの様子の違いとか。
今回やたら同じ商品がでてくるなタイアップかなとか。
考えているとメモしきれないくらい、スクリーンの中でいろんなことが起こっている。
色々一段落したらじっくりメモを取りながら見てみたい。
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特に夏になってからの黄金期は浅丘ルリ子、太地喜和子、京マチ子ら大女優たちをマドンナに迎えた名作が連発され、観終わった後、「よかったなあ~」の連打である。