世界中が憎しみで溢れているみたい。
穴を開けたのはインターネットではないだろうか。
ネットが広がり始めた頃、匿名での罵詈雑言を見て、これは一見酷いけれども、人目を気にする日本の建前社会にとってガス抜きのいいシステムでもあるかもしれない、と思った。
20年近く経って今思うのは、ガス抜きどころではなく、この機関は人のこころに穴を開けてしまったのではないかという気がする。
そこから敵意が絶え間なく流れ出してしまっているのではないか。
インターネットはパンドラの箱だったのかもしれない。
今年を表す一文字が「憎」になりませんように。