泣いて謝る三歳の子供に煙草を押し付け、繰り返し風呂に漬けて溺死させて、懲役9年。人の命も軽いものだ。溺死というのは死の中でもかなり苦しい方らしい。
他人の子でも、自分の子でも、子供を殺したら、死刑で良いと思う。
自分は、犯罪全体に対し厳罰化賛成。
特に子供に対する犯罪は、容赦なく厳罰を与えるべき。
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15年ほど前、三か月の子供にミルクを与えず餓死させ、一歳の三男にも大やけどさせた虐待母が捕まった。
頭がおかしいらしく、弁明記者会見に備えて、眼を二重に整形してきた。
きっともうシャバへ出てきているだろう。
だけどこの女のことは忘れられない。
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その頃は、これが記者会見になるほど、奇異なことだったように思う。
しかし今や毎月に近いくらいの頻度で、もっと酷い虐待話が連続しており、聞く方も慣れてしまって感性が鈍麻してきている気がする。
だけどそれでいいのか。
やむにやまれぬ虐待というものも、中にはあるだろう。
しかし上に書いたような二つの話は、そういう切羽詰まった事情とはちょっと違う。
良心に呵責がない。そんな人間の反省の言葉など信じられない。
また繰り返したらどうするのか。
また子供がこいつらに虐待されたらだれが責任取るのか。
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スザンヌ・ベガの「ルカ」から30年が経った。
虐待された子供が「心配しないで」と語る内容だった。
その頃は、アメリカではまさか親が子供を虐待するのか、と驚いた。
虐待という言葉もそこで初めて知った。
今や日本でもそれは当たり前の話になった。