子供達は正義が好きだ。
だって正義のヒーローが大好きだろう。
司馬遼太郎はたしかどこかでそう書いていたと思う。
しかし子供達はヒーローが強いから好きなのではないか。
正義だから好きなのではなく、強いものに憧れてるだけではないだろうか。
悪く言えば勝ち馬に乗りたいのかもしれない。
カタルシスをくれるものに熱狂しているのかもしれない。
正義とは、暴力的に感情を爆発させていることに対しての免罪符、
後付けの理由、アリバイ、なのではないか。
毎回ボロ負けのヒーローが現れても、正義のためなら応援するだろうか。
もはやそれはヒーローではないので、変った弱いおじさんに過ぎないだろう。
それを応援するよりも、強い悪党に惹かれるのではないか。
現代、子供達は大人になってもヒーローを追いかける。
アニメの中で、現実の中で。
勝ち馬に乗れる馬券を買い続けてる。
カタルシスをくれる人を推し続けている。