キャッシュレスの運営コストは誰持ちか。
自分自身は現金もカードもプリカも使う。
むしろキャッシュレス社会になった方がいいと思う。
だけど手数料コストが高いし、国民的にメインの決済手段となるには
不公平感があってはいけないと思う。
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現金というのは国が管理してる。
つまり運営コストは国のお金、税金だ。
キャッシュレスというのは、利用者が手数料を払う。
払ってないつもりでも、利用者の払った料金の中から
サービス提供者が間接的に払ってる。
つまり運営コストは、ユーザー持ちだ。
運営費用を国が負担する形から、利用者が直接支払うシステムに移るのだ。
国から国民へ。
ここがあまり浸透していない気がする。
税金だって元は国民のお金だけど、キャッシュレス社会が完成したって、
税金がその分安くなるなんてことはまずないだろうし。
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現在キャッシュレス決済は割合が20%だという。現金は80%。
そして現金払いと、キャッシュレスで価格が違うことは基本無い。
ということは残り八割の現金払いの人も、
キャッシュレス決済の手数料が価格に転嫁されている。
まずここには不公平がある。
でもまあキャッシュレスの利用者から見たら
現金利用者も負担してくれてるのだから、得ではある。
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仮にキャッシュレス100%になったら、すべての手数料がすべての商品価格にてんかされることになる。だからキャッシュレス利用者がコストを全額払う。
これで国から利用者に通貨の流通コストを移譲となる。
良いか悪いかは分からない。
だからこそ、これについてもっと話を深めてもいいのではないかと思う。
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そもそもクレジットカードが日本に入って来てから50年以上になるが、
それでも決済割合は16%だという。
https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/toukei_03_h_170630.pdf
(44ページ)
キャッシュレスのメインプレイヤーがやっとこれくらい。
これがあと数年でどれくらい伸びるというのだろうか。
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そして手数料の中には金利も含まれている。
月末払いの一時的な借金だから、その分金利がかかる。
サービス提供者が運営会社に手数料を払っているのだから、
その金利は肩代わりしてもらっているように見える。
でもやっぱりそれは料金に上乗せされた手数料の中に含まれているのだから、自分で払っている。
月末払いである必要があるだろうか。
多くの人は、月末じゃなければ払えないというわけじゃないだろう。
無駄な金利を社会に産んでるだけではないだろうか。
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かといってその金利のかからない、
即時引き落としがウリのデビットカードは決済比率はなんと0.3%だという。
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手数料の中の金利というものは、正直もう少し意識されても良いんじゃないかなと思う。