40過ぎたらお腹が減らない。
けっこうこれは多くの中年の実感ではないか。
「いやー、30過ぎると脂っこいものがダメでねー」
なんて話を聞くと、マイナス方面の大人になりっこ競争という感じで
ほんとかよ、と冷めていた。
しかし40過ぎると本当にそうなった。
自分は相当の大食漢だったのだが…。
まずお腹が減らないので、何がダメとかじゃない。
食事いらない、何を食べるとか考えたくもない、となる。
それでも昼休憩だの、夜ご飯だのの時間はやってくる。
その時間に済ませないと、小腹が減ってきたときは
中途半端なタイミングになってしまう。
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昔すきだった唐揚げやとんかつなど揚げ物もいらない。
一口目は美味しいかもしれないが、最後には飽きてるしもたれてる。
ラーメンも麺が多すぎる。
外で食事しないといけないときは、
焼き魚定食みたいのでよいと思っても、そんなのを出していた
個人の定食屋さんみたいなものは町からなくなってしまった。
そば屋さんすらなかなか見かけない。
駅前を見渡せば、牛丼屋、ラーメン屋、ハンバーガーショップ。
しょうがないからコンビニおにぎりひとつを
車で済ませたりする営業の人も多かろうと思う。
ああ、お腹がちょうどよく減っていたころが懐かしい。