イスラム国での人質事件に関して、日本の特にネットでは自己責任論が多い、という報道を見ます。たしかにそうかな、と感じます。
欧州では、人権という意識が先に立っているのではないか、と思いました。それに対して、日本では集団秩序の重視が強いのではないでしょうか。
欧州では、人権とはどんな罪人にもあるものなのでしょう。EUは死刑制度廃止を訴えています。どれだけの悪を尽くしても、命は保証されるべきということだと思います。
そういった人権意識が日本ではあまり、浸透していないのではないかと思います。日本は死刑制度のある国です。それよりも集団の秩序を乱した人間は、保護するひつようがあるだろうか、という感覚になるのではないでしょうか。
正直言って、自分にも、「行くなという場所に行ってしまった」という行為を犯したのだから、半分くらいしょうがないかも、という気持ちがあります。これは自分にも、人権意識が薄いということなのかもしれません。
たしかに人権というものを、生活の中で考えることはまずありません。欧米の人権意識を破壊的に攻撃することで、テロリストは恐怖を募りテロを完成させるのかもしれませんが、日本人にあまり効果が無いとしたら、その人権意識の差なのかもしれません。
では人権とはなにか。端緒はイギリスやフランスなどで、絶対王政に対しての個人が生きる権利を主張したもののようです。
日本では歴史上、市民が為政者に対して、革命や、権利の主張というものを成功させたことはないと思います。また欧州での王権、政権というのは、宗教を背景に大きな力をふるうでしょうから、宗教と個人が対峙するという意味も含まれるのかもしれません。
こうした人権や社会や歴史の違いというものが、今回の事件の背景にあると思います。イスラム国も欧州と日本