野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

一番好きなオーティス・レディングのライブ

今日、アレサ・フランクリンが危篤という情報があって、寂しく感じた。

 

初めて黒人音楽を意識したのは30年以上前の中学生時代にブルースブラザーズがテレビで放送された時。そのなかでエプロン姿でthinkをシャウトするアレサ、かっこよかった。

 

 

 

ブルースブラザーズのルーツはメンフィスのスタックスレーベルのサムアンドデイブだ、というFM雑誌の情報を基に、南部ソウルに近づいた。そのソウルの国の王様はオーティス・レディングだった。あれ、ブルースブラザーズの映画には出てなかったなー、と思ったが、そのはずで67年の12月に飛行機事故で亡くなっていた。

 

その半年前には白人ロックのフェスティバルであるモンタレーポップフェスティバルに、周囲の反対を押して登場、大喝さいを浴びた。ジミヘンもその時、ステージに(別々に)上がっていて、二人の出演をAB面に分けて収録したLPレコードは自分の高校時代の宝物だったのだけど、夏に数時間、車に入れっぱなしにしてしまい、曲げてしまった。

 

そのライブアルバムは、ジミヘンファンには高評価だが、オーティスサイドはあまり評判良くないらしい。でも自分はジミヘンサイドよりもカッコよかったし、オーティスが残した音源で最高のパフォーマンスだと今でも思っている。

 

オーティスもバックのMG’sもバリバリのノリノリに気合が入ってて、レコーディングバージョンよりもかなりアップテンポだ。観客も盛り上げってる様子が伝わる。

 

最初から最後までトップギアで突っ走るけど、最後の try a a little tenderness は、ゆっくりとはじまりじわじわと上り詰め、後半は爆発するようにシャウトと演奏が炸裂する絶唱だ。60年代ソウルミュージックというジャンルの絶頂ではないだろうか。ぜひこの曲だけでも聴いてほしいと思う。

 

それがこの動画。観れてうれしい。

 

繰り返すが、この動画の半年後、オーティスは事故で亡くなってしまう。