1986年に中二だった自分は、その年初めてクイーンの音楽を聴いた。
カッコよいと思ってベストアルバムを手に入れて繰り返し聴いた。
そのベストアルバムの曲はそのころすでに十年以上前の曲も多かったのだが、
全く古く聞こえなかった。
これは今も同じだ。現行盤はきっとリマスターを繰り返してもいるのだろうけど、
クイーンは古さを感じにくいと思う。
なんでだろう。
洋楽好きの友達に貸したら、ボヘミアンラプソディーのオペラパートを聴いて、
なにこれへんなの、という反応で悲しかった。
リアルタイムのオリジナルアルバムでいうと、
カインドオブマジックの後、ライブマジックというライブ盤が出た頃だと思う。
その年はすでにクイーンは活動休止状態だったので、
巷ではあまり存在感はなかった。
少なくとも日本では特に話題になることもなかったはず。
その後、復帰し三枚のアルバムを発売したが、
内容も話題性もかつての黄金期(これも体験していないけど)には
ほど遠い感触だったと思う。
ただフレディがどうも重い病気だということが少し伝わったくらいだろうか。
1991年のフレディの死も日本では、音楽ファンが話題にしたくらいだった。
マイケルの死からしたら、何十分の一というところだろう。
こんなことを比べるのは不謹慎かもしれないけど。
その後、二十年ほど経って、やたらとCMやドラマなどで彼らの音楽を耳にするようになった。やはり普遍的な魅力が強いのだろう。時代を超えてフレディの声は届いている。
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追記 一月後に劇場で映画を見ました。