野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

友達より知人でいいじゃないか。

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内容は別として、たしかに自分も友達がほぼいない。

 

なぜ男はそうなのか。若い内は、どちらかと言うと「狭く深い関係」の方が落ち着く人が多いのではないか。でも年をってくるとむしろ浅く広い関係の方が必要になってくる気がする。

 

若い時分は誰もが未熟だ。悩みや不安が多く、一人でいるよりも複数で過ごし、朝まで飲み明かしたり、愚痴を言い合ったり、励まし合ったりという濃厚な人間関係も必要だろう。若さにはウェットで濃い互助的ケアーが必要だったのだ。それはある種の依存でもある。

 

しかし年を取れば精神的にも安定し、むしろ他人に頼らずに自律的に、自分の賄える範囲で暮らすのを目指すうちに、アレアレ、友人関係が減っていたという人も多いのではないか。それはむしろ、元々良い事だったろうに。

 

また深く長い付き合いの友人の方がよく知っている分、かえって悪いところが見えすぎたり摩擦も深くなるため、互いに距離間を探っているうちにいつのまにか自然消滅ということもある。

 

しかし浅い関係を広く、手近に作れる人は適当な人間関係で生活を彩ることができる。年を取っての友人関係は、浅いほうが良いということもあるかもしれない。

 

友人というより、知人でいいじゃないか。

 

若い頃は沢山知人を作ることを目指すのはなんとなく軽薄に思えた。より少数の親友でよいとも考えていた。しかし今更「親友」というのも重たいし、そもそも相手には迷惑だったかもしれない。

 

自分のような男は、その発想の転換をした方がいいのかもしれない。しかし面倒なもので、なぜそうなのかという理屈が欲しくなる。厄介なものだ。