野良馬ヒンヒン

思いつきを記録しています。下らぬものです。

何か調べ物をしようとして検索すると、同じような内容をコピペしたページが沢山上がってくることがある。アフィリエイトっぽい。

 

元ネタはwikiなのだろうか。言い回しを少し変えてあるだけで、大体同じような内容だ。活字媒体だったら、パクリだと問題になるだろうけど、ネットのアフィリエイトページは数が膨大過ぎて無法地帯のようだ。

 

こういうところから、真贋の感覚が狂ってくるということもあると思う。なんとなく映して体裁を整えておけばいいや、結果がすべてみたいな世界も気持ち悪いな。

 

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とここまで書いておいて、例えばこのブログの前の記事のジェリー・シェフについてだって、ネット上の情報の切ったり貼ったりじゃないかと思えてきた。

 

違う点があるとすれば、情報の編集の視点はオリジナル、自分の考察を加えている、アフィリエイトじゃないという点だろうか。

 

これを更に元ネタにしてシレっと音楽記事にされたら、やっぱりいやだなあ。

ドアーズとエルビスとコステロのベーシスト ジェリー・シェフ

日本ではあまり知られていない凄腕のミュージシャンというのは居りますな。

 

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ドアーズというバンドはベースレスで、その分オルガンの低音域でカバーしていたらしく、なんとなく捉えどころのないサウンドでもあった。しかしかえって、それがサイケデリックで不思議なバンドイメージとも相まって効果があった。

 

そこに助っ人ベーシストとして呼ばれたのが、エルビスプレスリーともセッション経験のあったジェリー・シェフ。どうもそもそもクラシック出身で、当時あんまりロックに興味がなかったらしく、エルビスにも直接会うまでピンとこなかったような人だそうです。しかしなかなかどうして、かなりグルービーなベースでかっこいい。

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エルビスのバンドには、エルビスの死までパーマネントに参加していたようですが、このライブ盤がカッコいい。ファンキーでどこまでも上り詰めるベースラインとエルビスのゴスペル的なボーカル。70'sのエルビス最高!

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サスピシャスマインドたまらん、たまらん! 

みんなもっとこのころのエルビス聴いてくれ!

 

多分、江藤勲氏や寺川正興氏(昭和歌謡のベースの巨匠たち)とかシェフの影響受けてるだろうなぁ、なんとなく似てる。

一本の弦をブリブリと上下するエレベーター奏法(?)とか。

それを分かりやすく弾いて再現して見せているのが以下の動画。

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この人はジェリーシェフの大ファンらしく、この曲のバージョン違いだけで何本も動画を上げている。あー、もうたまらん。

 

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それ以外にもベット・ミドラーボブ・ディラントッド・ラングレンなどビッグネームとも絡みますが、80年代にこの人を気に入ってパーマネントな仕事をしていたのが、同じエルビスでも、イギリスのコステロさんの方でした。

 

コステロは自分のバンド、アトラクションズと一時期離れて、アルバム毎に単発の別バンドをアメリカで組んだりしていました。キングオブアメリカというアルバムでは、ジェリー・シェフも含めてエルビス・プレスリーバンドのメンバーが多く参加しています。ジェームス・バートンも!

 

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ここではそんなにゴリゴリした演奏というよりも、しっとりした円熟味のあるベースが聴けるようです。このアルバム自体も名盤です。すばらしい。

 

http://www.elviscostello.info/wiki/index.php/Jerry_Scheff

これはシェフがコステロで演奏したリストです。すごいサイトです。

 

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ジェリーの息子さんもベーシストのようで、シカゴに一時参加していました。

ピーター・セテラの抜けた後をベースとボーカルで参加。重責ですが、最近まで勤め上げました。えらいねぇ。

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そしてこれがご本人の映像! ベースメーカーのレイクランドのイベントでドアーズのLAウーマンを弾いてますが、圧巻! 

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ボーカルの人もうまいですね。体がでかくてビビりますが、このボーカルとベースがいれば、観に行きたいよ!

 

お次は三年前の映像。もうおじいちゃんだけど、ベースは剛腕だ! 

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日本では、個人のカリスマ性のあるミュージシャンが評価が高いですが、こういう人もいっぱいいるアメリカンの音楽の世界は、深く広いですな。それにしてもすごいよ、どドアーズ、プレスリーコステロですからね…。こういう人が日本のファンに広く知られず退いて行くのは寂しいものです。

 

まだまだ面白い音楽が見つかりますように。

 

 

 

 

 

ネットがつまらなくなった、という意見も多い。

自分もそう思う。

思うがなんとなく離れることもできない。

 

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自分は98年にネットを開始した。

まだその頃は個人サイトが主だった。

色んなアイデアが新鮮だった。

今から見ると稚拙な技術やサービスばかりだったけど、

初めて触れるモノばかりで驚きは大きかった。

 

言ってみればみな町の個人商店のようなものだった。

それが今は再開発された巨大商業テナントビルのようなもので、

便利で快適であることは間違いない。

だけどあまり感激したり、わくわくしたりしない。

人間臭さも、味わいもない。

 

草の根的なアイデアが楽しかったあの頃のネットは帰ってこない。

もう大資本が敷いた情報網を使わせてもらうばかり。

 

大きなシステム抜きでは、ちょっとやそっとじゃSEOに引っかからず、

検索の上の方に来ることもない。

 

ネットが始まったころは、資本よりアイデア、みたいなことが言われたが、

やっぱり大手に牛耳られてしまった。

しかもグローバルな。

 

大きく取り上げられる情報も、芸能人やよく出自の分からないインフルエンサーだのユーチューバーだのの、与太話や自慢話ばかり。それも結局なにかの紐づきなんだろう。どうでもいい。はてブすら本当にピンと来なくなった。

 

こちらが劣化したのだといわれればそれまでだが。

 

今になって平成中期くらいに、戦中・戦後あたりを覚えている人たちの戸惑いや失望が分かってきた気がする。

 

 

職場に出入りする人でマスクをしない人を見かけると、大体おしゃべりな人が多い。しゃべると口元がわずらわしいからマスクが嫌いなのかもしれない。

 

 

news.yahoo.co.jp

 

割と脳内と口が直結してるタイプのようで、独り言も多い。上のように注意するのも無謀なのでやらないほうがいい。

 

 

小沢健二の代表曲の複数がパクリである、というのは25年前から知られていることだけど、なぜか看過されてきた。小沢の現役当時、擁護派の建前はこれはリスペクトである、分かった上での剽窃である、という見方が多かったと思う。それが最近一部ツイッター上などで見直されている向きがある。

 

パクリだと指摘するのは野暮かもしれないが、25年前に自分は、なぜ皆手放しでほめるのかと不思議だった。だって編曲が丸パクリなのだ。著作権が厳しく注目されがちな詞や曲ではなく、緩めのアレンジの部分というのが、また狡からく思えた。

 

リスペクトや故意での本歌取りというのは表現上での理由になるから一向にかまわない。しかしそう言うのであればクレジットを分けたり、相応分の権料を払ったりするべきだと思う。これは大瀧詠一なんかもそういう責はあるのではないか。

 

そもそも自分は小沢の一枚目は大好きだった。いまでも名作だと思う。パクリは無かった、もしくは自分には気づかない程度だったのだろう。

 

70年代のようなアナログチックでシンプルな乾いたロックと素直なメロディーに、アメリカ文学的な詞を乗せた素晴らしい曲ばかりだった。でも確かに地味だった。ポップでキュートでちょっといじわるなフリッパーズギターとはかなり違っていた。最初に伝わったビジュアルはアリスクーパーのロングTシャツを着た小沢が、渋いテレキャスターを下げた姿で、みんなびっくりしただろうと思う。

 

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これを小山田は尾崎豊みたいと評した。それが影響したのか、しないのか分からないが、二枚目以降は華やかな日本語ポップソウルとなった。そしてパクり始めた。数枚発売し、ある時、音楽をとめた。

 

思えば、大瀧も小沢もまだ早いうちに、まだ求められているうちに、なぜかキャリアから自ら降りている。

 

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もしかしたら小沢健二にもう一度あのシンプルなアメリカンロックをやってほしいのかもしれない。

志村のモトネタ再発見

今年コロナ感染で亡くなった志村けんさん。

子供のころのヒーローでしたが、音楽ファンでもあったことは古くから知られていて、自分でもドリフの後半の合唱団の曲が気になっていた。

 

昨日のピーターバラカンのラジオでボビー・バードのホットパンツ・アイムカミングというなんとなくひどい題名の曲が流れましたが、コレがアレに似てる。

 

 

生麦生米生卵はウィルソンピケットの曲が定説で、その方が似てるのですが、コレも似てる気がする。要するに両曲がそもそも似てるのだ。 

 

 

 

そしてこれは微妙だけど、やっぱり近い気がする

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ギターリフを途中で止めると似てる!

楽しいことを考える才能。

コロナ患者が東京で日に400人超えた。

この先どうなるのか。

 

東京都医師会は、PCR検査を増やすそうだ。

むやみに増やすと、軽症者であってもどこに収容するのかなと心配になる。

自宅待機だろうか。

それでも無自覚なまま外出するよりも良いかもしれない。

軽症者にもなにか補償をしないと、大人しくしてくれないかもしれない。

 

そんなことを考えていると気持ちが暗くなる。

コロナ鬱にならないために、無理にでも楽しいことを考えないと。

それは一種の才能かもしれない。

自分にはその才能が薄いので、今夜楽しく家で過ごすにはどうしたらよいのか、と考え込んでしまう。

DIYアウトサイダー・フォークシンガー ~ ダン・リーダー

イギリスのギタリスト、リチャード・トンプソンがカッコいいなあと思って情報をあさっていると、彼の気に入ってるアルバムベスト10というリストに当たる。

 

そのなかで気になった黄色いジャケット。ダン・リーダーという人のファーストアルバムだ。トンプソンは衝撃を受けたというが、聴いてみると一曲目から不思議な味わい。

 

 

穏やかで素朴なフォークソングなんだけど、ボーカルがいくつも重なっているのが実験的で面白い。その響きも気持ちいい。多分一人でコーラスを多重録音しているのではないだろうか。近年の音楽にはストレートなコーラスはあまりないので、嬉しい。

 

しばらく聴いているとどの曲もシンプルだけど工夫されていて飽きない。フォークソングにドゥワップ風のコーラスやリズムが紛れているのが全体の特徴。弾き語りドゥワップという感じか。曲もみな素敵だ。

 

調べてみると、すべて一人の演奏。楽器や機材やの多くも自作の物らしい。ジャケットも自作。若いときアメリカからドイツに渡り、デザイン業界で成功。2010年に自作曲を宅録し、今年亡くなったジョン・プラインにデモテープを送り、デビューとなった。

フォークカントリーの名匠ジョン・プラインが新型コロナのため逝去

 

ダンリーダーの愛すべき自作楽器たち。バケツのドラムセットや、素朴な仕上がりがかわいいギターなども

anambitiousprojectcollapsing.com

 

 

 

 

ご本人

 

動画で自作楽器を説明中

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紹介記事

www.danreeder.com

インタビュー

music.allaccess.com

 

 

PC、スマホ、タブレットの音質を変えられるマルチエフェクター……誰もがリミックスできる音楽の将来

181FMの音が良い(好き)というブログを前回書いて、日頃お世話になっているスポティファイ先生にも好みの音になっていただきたく、APOイコライザーというPC用フリーソフトを入れて、少しベースを強調した音にしてみたのですが、181風にはなかなかならない。これはこちらの腕不足もあるかもしれないけど。

 

forest.watch.impress.co.jp

 (細かく設定出来て使いやすい。素晴らしいです)

 

 

40HZから400HZあたりまでを緩めに多少山型に持ち上げると確かにベースの音域は上がるが、ボワッとしてしまう。締まりがなく、パンチがない。イコライザーを切るとスポティファイの上品できれいなバランスの音に戻る。戻るがベースが物足りない。もしかしたら、コンプレッサーやリミッター、リバーブといったDTMでおなじみのエフェクト処理とかが入ると違ってくるのだろうか。

 

そういうPCからインターフェースやスピーカーへの出口で、音全体を処理できるマルチエフェクターみたいなものがないだろうかと探してみたが、そう言うものはない。それってPCをレゲエのダブテクニックでいじるみたいで、面白そう。探し方が下手なだけで、もうあるのだろうか。

 

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更に発展させて考えると、曲自体をパラデータ状態で販売したら面白いんじゃないか。パラデータというのは、ドラムやギターといった個別に録音されたもの。これがあれば、だれでもリミックスできる。しかし権利関係がうるさいのかな。

 

 

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今日聴いていたのは2007年のロバート・プラントアリソン・クラウスのデュエット作。「レイジングサンド」。

 

アメリカーナというのだろうか。カントリーやブルースなどの古い曲を現代的なアコースティックサウンドやアレンジでよみがえらせた。コレを聴くともうツェッペリンはやらなかったでしょうねぇ、という感じの傑作。どことなくケルトやアラブという民族音楽風にも聞こえる。

 

 

70’S音楽ベースラインの悦楽

アメリカなのかどこの国なのか分からないが、FM181というラジオ局(? ネット専業サービス?)のサイトにあるSuper 70'sというチャンネルから流れる音楽をよく聴いてる。70年代のヒット曲ばかりだ。

 

いまでも名前の通っている当時のロックジャイアンツ、例えばストーンズツェッペリンなんて言うグループの曲はあんまりかからなくて、スマッシュヒットレベルの曲が多い。

 

スピナーズのラバーマンとか、スリードッグナイトのよく知らないけどカッコいい曲とか、ジェームステイラーの曲なんだけど、日本ではあまりなじみがない曲とか。マイケルジャクソンの曲でも、メガヒット以前の物とか。

 

映画のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとかで流れそうな曲。B級と言うほどではないけど、名盤と後世に語り継がれるほどでもない、その当時の身近なラジオヒット。これが親しみやすくて、楽しい曲ばかりで良い。

 

こういう古いシングルヒットのラインって、日本ではあんまり紹介されない。このころの音楽に注目した情報は大体アルバム単位の名作ばかりなので。結構盲点だ。

 

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そして何故だか分からないけど、音圧はそんなに高くないのに、ベースラインはよく聴こえる。このラジオを聴いていると、70年代の音楽のベースって素晴らしい物ばかり。

もしかしたら、小さなスピーカーでもベースラインがよく通るようにイコライジングしているのかもしれない。最低域は減らして中低域を強くするとか。懐かしい生演奏の時代の古き良き音楽を聴きたい人へおすすめです。

 

http://player.181fm.com/?station=181-70s

 

 

何か嫌いだろうか考えると、欺瞞が嫌いなんだと思う。

むしろ悪い自覚や主張のある方がまだましだと思う。

 

単に偽善というとちょっと違う。

自分自身もあざむいてる部分があるとさらに気持ち悪い。

 

この辺の感覚をどう言ったらいいのだろう。

こういう心理感覚を何というのか。

 

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学生時代のちょっとした知り合いが、最近仕事がらみで小さな賞を受賞した。

喜ばしいことだけど、かつてあまり人品の良い人間ではなかったのに、

今は社会正義について語っていたりして、ギャップにちょっと引いた。

 

若いころは大分差別的なことを露悪的に粋がったようにしゃべっていた。

あのころの姿も好きじゃなかったけど、まったくそんなことなかったように

キレイごとを話している姿が醜かった。

まだ昔の方がましだと思った。

 

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私は差別が嫌いなんです、という人がいて

そう言った直後、その人が露骨に他人を区別しているのをみたりすると、

なんだかなあと思う。

 

 

車の中で本を

やや大きめのスーパーに買い出しに行き、駐車場の端の木陰の辺りに車を停めた。

 

左を見ると、軽のバンが有って、中には初老の作業着姿の男性がいる。手に雑誌を持って読んでいる。それは週刊誌というより文芸誌の大きさである。

 

クーラーまでは必要ないような日だったが、風が心地よかった。だから窓を開けていたんだろう。

 

コロナ自粛で喫茶店や図書館に長居もしづらいし、気候の良い日には、案外車で本を読むのもいいかもしれない。

 

熟女好きって言うネタもそろそろどうなの

熟女好き公言者の芸人さんで本当に熟女と結婚した人、付き合った人ってどれくらいいるの?

ネタでしょ。笑いのネタ。そういうキャラ付け。

 

ネタならネタで、笑ってればいいことだけど、もう無理がないかな。こういうのは野暮だとは思うけど。

 

オードリー春日さんも歴代若い子と遊んでて、熟女が好きっていうのも、ネタとしてももう破綻してる。

 

でもネタにされる、キャラ付けの出汁にされてるのは人である。対象にされる中高年の女性はどう思ってるの? 

 

熟女っていう言葉も持ち上げておいて嘲笑ってるようで、あまり良い言葉ではない。